少々お酒を聞こし召し候

大好きなワインの話題をメインに、読書や趣味に走りまくった備忘録。今宵も少々お酒を聞こし召し候。

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きっかけはお馴染み成毛眞氏(ブログはこちら→http://d.hatena.ne.jp/founder/)の著書。以前にも紹介した「本は10冊同時に読め」「大人げない大人になれ!」。この2冊の両方でおすすめ本?として紹介されている「モーセと一神教」。


モーセと一神教 (ちくま学芸文庫)モーセと一神教 (ちくま学芸文庫)
(2003/09)
ジークムント フロイト

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2冊で紹介されてるし、読んだことの無いジャンルだからと一通り目を通してみたところ、全く意味が分からなかった。そもそもモーセって誰だっけ?ユダヤ教って何だっけ?一神教だっけ?といった感じで、読む前提条件がまるで揃っていない。。。ということで宗教のことをもっと知ろうと思い立ちました。
きっかけは本書ですが、最近海外の文化に興味を持つようになり、どうも宗教を知らずにそれらをみても理解が甘い気がしていました。絵画などの美術、建築というものは、宗教という土台の上にできているものが多い。それらを宗教的背景を意識しつつみることができれば、より一層楽しむことができるはず。。。こういう思いも勉強しようと思った一因でありました。

ちなみに私が持っていた宗教の知識はというと…
・ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地はエルサレム。
・それぞれ宗教に共通点はあるようだがよく知らない。
・ユダヤ教は一神教らしい(上述の本の受け売り)。タルムードが教典。
・キリスト教はイエス・キリストが神様。聖書がある。
・イスラム教は偶像崇拝しない。コーラン教典。神様はいるのかな?
・世界の戦争の原因はほとんどが宗教によるもの

これくらいかな。
仏教や儒教などについては書くの面倒くさいから割愛。


常識として知っておきたい世界の三大宗教──歴史、神、教義……その違いが手にとるようにわかる本 (KAWADE夢文庫)常識として知っておきたい世界の三大宗教──歴史、神、教義……その違いが手にとるようにわかる本 (KAWADE夢文庫)
(2005/01/18)
歴史の謎を探る会

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さて、思い立ったが吉日で早速Amazonから適当な入門書を選ぶ。とても基本的なことが書かれているので取っかかりやすかったし、それぞれの宗教の大まかな違いは分かった。さらっと勉強するならこれくらいでイイかもしれないが、残念ながらまるで物足りなかった。


世界の宗教と戦争講座 (徳間文庫)世界の宗教と戦争講座 (徳間文庫)
(2003/07)
井沢 元彦

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井沢元彦氏の著書は、「猿丸幻視行」「逆説の日本史」「言霊」などを高校生の頃に読んで、歴史観・人生観などに大きな影響を受けた。そんな彼が、今の私にうってつけの本を書いている。即購入。
ユダヤ、キリスト、イスラムに限らず、仏教、儒教などにまで触れていて、とても分かりやすく、内容も深かった。この本があれば世界の宗教の系譜と基本が理解できる。良書ですね。


ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座 (徳間文庫)ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座 (徳間文庫)
(2006/11)
井沢 元彦

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仏教・神道・儒教集中講座 (徳間文庫)仏教・神道・儒教集中講座 (徳間文庫)
(2007/03)
井沢 元彦

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「世界の宗教と戦争講座」の続編として上記2冊があったので読んでみた。繰り返しになる部分や、井沢氏お得意の言霊や穢れ、怨霊の話などやや脱線するところがあるが、そんなに気にならない。井沢節の復習のような感じ。
歴史を読み解く時には、宗教と、その宗教観の中で生きている人たちの心理を考えなければならない。現代の宗教観を持ち込んだら、理解できないことだらけになったり、矛盾が生じてしまうもの。宗教の話とは関係なくても、読み応えがある。
仏教・神道・儒教については日本に関わりがあることも多く、とても楽しい。仏教に対する理解が深まる。そして上座部仏教にとても惹かれる。

儒教・神道の話で興味深いのは、聖徳太子が十七条の憲法で第一条に掲げた以下の条文について。

一に曰はく、和ぐを以て貴しとし、忤ふること無きを宗とせよ。…



聖徳太子は簡単に言うと日本に広く仏教を普及させようとした人です(乱暴すぎるか)。そのために、蘇我氏と結託して反仏教派の物部氏と争いました。そんな聖徳太子が憲法の第一条で仏教の教えについては触れずに、仏教とは直接の関係がない「和」を最も尊重せよとはいかなることなのか?
仏教の教えについては、第二条で触れられており、「篤く三宝を敬え」(三宝とは仏、教え、僧侶)、即ち仏教を尊重せよといっています。そして、第三条では「詔を承りては必ず謹め」と、天皇を尊重せよといっています。

その答えは儒教にあるのか?と思いきやそうでもない。儒教の徳目(絶対大切にしなければならない主題)は「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の八つ。「和」は含まれていません。

では第一条の、それこそいの一番に持ってきている「和」とは何なのか?

井沢氏はその答えこそ「神道」であると言っています。明治維新以降の国家神道とは違う、日本人が大事にしてきた神の道。それこそが「和」なのです。
古事記の話になりますが、大国主命が天照大神の息子に国譲りをして、出雲大社に移り住むという話がありますが、ここで驚くべきは、戦もなく話し合いによって(和を以て)国譲りしているということです。日本以外の国でこんな話あるでしょうか?神話時代から日本は和を大事にしていたのですね。
まあ、細かい解釈は誤っている可能性があるので、興味のある方は是非本書を読んで下さい。


日本史集中講義―点と点が線になる (祥伝社黄金文庫)日本史集中講義―点と点が線になる (祥伝社黄金文庫)
(2007/06)
井沢 元彦

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井沢氏の集中講座シリーズにはまってしまったため、ちょっと寄り道して日本史を復習。これも宗教と絡めてみるとまた面白い。
先入観に気をつけなければならない事例として、戦国時代はお寺の僧侶は武装していたということがあります。そして、僧侶(寺社)は通行料などと称し、いたる所に関所を設けて商人からお金を搾取していたのです。それを全てぶち壊したのが織田信長。比叡山焼き討ちなどの暴君ぶりがクローズアップされますが、兵農分離や楽市楽座など画期的な政策を打ち出していたのです。


日本人とユダヤ人 (角川oneテーマ21 (A-32))日本人とユダヤ人 (角川oneテーマ21 (A-32))
(2004/05)
山本 七平

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これも寄り道。勢いで読んでみた。日本人ってやっぱり特殊だよね。でも十七条の憲法ができた頃から本質は変わっていないのでしょう。この特殊さゆえに宗教侵略されることもなく、自国文化(宗教)を保つことができたわけですね。本書を読むと私は紛う事なき日本教徒だと思う。


Pen ( ペン ) 2010年 3/1号 [雑誌]Pen ( ペン ) 2010年 3/1号 [雑誌]
(2010/02/15)
不明

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先日またまた成毛眞氏のブログで紹介されていた(http://d.hatena.ne.jp/founder/20100218/1266451095)のがこの本。
600円という安さもあって即購入。そして、その内容に大満足。キリスト教(カトリック、東方正教会、プロテスタント)についてとても分かりやすく、何より写真がとても多い!絵画でみる聖書の物語なんて最高です。これで600円てすごいことだと思う。紹介されたことを感謝するとともに、少しでもキリスト教に興味ある方は「買い」です。


「モーセと一神教」という一冊の本に出会ってから読んだものは以上です。まだ「モーセと一神教」は再読していないですが、次に読んだ時はどれだけ理解できるか楽しみです。でも成毛氏の書評では本書に関して、宗教云々もさることながら、メインは仮説と分析について述べられているんですけどね。

まだまだ勉強不足ですが、宗教というのは底がみえないところがあって面白い。
「人間と神」という、超次元的なものが根源にあって、それに対してみんなが真剣に考えている。これは真理への探究をずっと続けているようなもので、未完成ながら人類の叡智がここにあるのかな。神(真理)というものを掲げることによって、決して終わりのない世界を創ってしまった。古代人は罪作りな気がします。

ちょっと脱線するけれど、映画などを観ていて思うのだが、素晴らしい光景や奇蹟を目の当たりにすると、多くの人物は「Oh God」と言う。これってキリスト教なのかな?私ならそういう時は大体絶句するか大人しく涙を流すか、言葉を失うという表現の行動をとると思う。
なんで素晴らしい光景を観て「神よ…」になるのか。単なる感嘆詞なのかもしれないけど、日本教徒の私としては少し羨ましい。なんというかその言葉が持つ神秘性に逆に心を奪われるというか、私とは全然違う心境でみているのは間違いなく、何を観ているんだろうと思う。そんな言葉が自然と出てくるような自分を持ってみたい。


完全に脱線してしまったけど、何はともあれ新しいジャンルを知り、本屋で寄り道する書棚が増えた感じです。いつか興味が高じて聖書やタルムードを読む日が来るのだろうか。それはそれで楽しいか。気がついたら洗礼を受けてたりして。

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Author:またはち
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