少々お酒を聞こし召し候

大好きなワインの話題をメインに、読書や趣味に走りまくった備忘録。今宵も少々お酒を聞こし召し候。

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1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 1
(2009/05/29)
村上春樹

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流行に取り残されることなく、勢いで買い、そして複雑な感情をもって物語が終了しました。


※以下、思い切り本編に関わる内容が記載されておりますので、未読の方は予めご了承をお願い致します。


青豆と天吾。二つの月。ドウタとマザ。あけぼのとさきがけ。そして1984と1Q84。
終始二つの対比があり、独特な世界にどっぷり浸かることができた。
登場人物みんなが孤独な世界の中で生きていて(村上小説は常に孤独感に溢れている気もしますが)、取り分け小松とあゆみは際立っていた。

青豆は「天吾くん」と言い残し、小説における銃の宿命をもって死んでいく。
この場面は特別印象的だ。純粋な感情として切なさを感じたのだけれど、過去村上小説でこのような感情を抱いたことがない。大体において、気が付いたら冷たくなっている。という展開が多いような気がして、「切ない」という感情が起こることはなかった。物語の通過点に過ぎない、という程度にしか思わなかった。
何故青豆にこのセリフを言わしめたのか。そんな重要ではない部分かもしれないけれど、このシーンには身震いするような感覚が今でも残る。

一つ気になったのが天吾がふかえりと性交する場面。このとき天吾は身動きが取れない状況だった。その状態でふかえりと交わることになるのだが、これはどこかで見たようなシーンだ。
そう、さきがけの代表が青豆に語った話と同じなのです。体の自由がきかない状態で勃起し、10代の女性と交わる。
これは何を意味するのか?
唐突に終わる印象が強い物語の中で、勝手に未来を想像する(無粋ですが)にあたり、大きな意味を持つ気がしてならない。

なんてことを読後も色々考えさせられる。面白い面白くないの判断でいえば微妙だけれど、統一感のある世界で二人の物語が徐々に交錯していく様、そして音楽や小説(家)が引用されながら進んでいく物語に興奮を覚えました。
そしてビールの登場が少なくなって、ワインやカクテルが増えましたね。村上氏にお酒は付きものですが、小さな変化ですね。


もう一度読み返すと新しい発見がありそうですが、しばらくはお腹いっぱい。一年後くらいにまた読もう。

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またはち

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趣味は広く深くがモットー。でも下手の横好きばかりで全てが中途半端。。。熱しやすく冷めやすすぎ。打ち込み続けることができる趣味が欲しいところです。
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