少々お酒を聞こし召し候

大好きなワインの話題をメインに、読書や趣味に走りまくった備忘録。今宵も少々お酒を聞こし召し候。

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赤ちゃんワイン会のつづきです。

週末のBottegaの店内はほぼ満席状態で店内は賑やかでした。
そんな中、我々のお隣の席がフランス人の接待をしているような感じで、机の上にはところ狭しとワインが並べられ、皆さんスワリングがとてもスマート。なんかカッコイイ。さすがワイン王国は違うな~、と思って眺めていると、その方々が我々のテーブルの近くを通ったときにボトルをみて「私たちが扱っているワインを飲んでくれてありがとう」的なことを言われました。
ああ、彼らはネゴシアンなのかと合点がいって、その時は「ど~も~、頂いてます~」みたいな感じだったのですが、その後、一団の中にいた初老のフランス人男性が金色のラップに包まれたボトルを持ってきて「是非飲んでみて」って提供してくれました。

「せんきゅ~!」なんて言って頂いたボトルを見てびっくり。なななんとソーテルヌ!!貴腐ワインです。しかも“1er Grand Cru”の文字。たしかソーテルヌ地区のプルミエ・クリュって少ししかなかったような記憶が。。。(受験生なのに曖昧:先ほど調べたらイケムが特1級で1つ。1級は11シャトーでした)

これは写真に納めねば、ということで携帯で撮影
↓↓
Chateau Guiraud Sauternes 1er Grand Cru 2008
【Chateau Guiraud Sauternes 1er Grand Cru 2008 / シャトー・ギロー】

え?2008?去年のもの??
またまた驚いたことにこのソーテルヌはプリムール(この表現が的確かは不明。でも本人が言ってたし多分あってる)。どうやらこのフランス人の方々、新酒を携えて日本にやってきたようです。たしかロバート・パーカーとかのワイン評論家?や鑑定家がプリムールワインを飲んで、その年のワインがどれほどのポテンシャルかを計り、ワインの相場が決まると記憶しています。

そんな大それたものを頂戴してしまいました。
本来、長期熟成(ソーテルヌならおそらく20年以上)を経てから飲むべきものですが、そんなの関係ねぇ!専門家でもない私がこのようなワインを飲む機会は金輪際ないと思うし。。。

ということでテイスティング開始!(さすがにメモ帳を取り出しました)
写真からも分かる通り、色は淡いゴールドで、粘性はやや強め。以前にスクールで飲んだ貴腐ワインは濃いゴールド色と太いレッグスが印象的だったので、熟成を経ると特徴が変わってくるのでしょう。
さてさて香りはどんなかな?と鼻を近づけてもあまり強く香ってこない。ぐるんぐるんスワリングしても熟した木なり果実のような香りがほのかにする程度。スクールでとった華やかなフルーツやハチミツ、ナッツ、花などの複雑な香りはない。純粋に葡萄本来の香り(アロマ)のみで、熟成香(ブーケ)はないのですね。熟成していないので当然といえば当然ですけど。。。
味わいはといいますと、さすがソーテルヌ。シンプルながらも濃厚なエキスが詰まっているかのような上品な甘さ。ちょっと鼻孔をくすぐるハーブのような印象が官能的。
ここでもまた熟成を経ていないので複雑さはほとんど感じられませんでした。なるほど、複雑さは熟成から生まれるということがよく分かります。でも、口に含んだときに感じる重さとでもいえばよいのでしょうか、濃厚な感じがすごい。プロはここにポテンシャルを感じるのかな。
熟成していなくても十分美味しいけど、これが熟成したらもっと美味しくなるんだろうな~。20年後くらいにまた飲みたい。その時にこの印象を再現できるかな?神の雫的な世界になるけど、試してみたい。
貴腐ワインは環境変化に強いワインなので、保管も比較的簡単だったと記憶しているので(新聞紙にくるんで押し入れにでも入れておけば十分とか)、“Chateau Guiraud 2008”が出回ったら先行投資して買っちゃおうかな~。

いやいや素晴らしいワインを飲めたことに感激です。
なぜ彼らが我々にソーテルヌを提供してくれたかは分かりませんでしたが、やたら香りをとったり、コメントを言い合っている雰囲気が伝わったのでしょうか。チラチラ見てたりもしましたからね。。。

その後、彼らにワインの御礼を言いに行き、ついでに私たちはワイン学校で勉強しているんだ的なことをコメントし、お店にあるおすすめワインを教えて下さいとお願いしたら(私の初級英語が伝わったのかは不明ですが)、なんとなんと、またもや自分たちが持ってきたワインを我々に提供してくれると言うではないですか!しかもボルドーを4種類も!?


なんて親切な方々なのだろう。しかし、私の英語がミスリードされた可能性もあります。
なぜなら私は初級英語らしく律儀に「私たちは飲むワインが無くなったので、お店にあるおすすめのワインを教えて下さい」と言おうと思いました。しかし、そのフランス人男性は私が「私たちは飲むワインが無くなった…」と言った時点でワインのボトルを私に提供してくれました。

これではまるでワインをたかりにいったみたいではないか。さぞ厚かましい日本人と思われたことでしょう。ま、いいけどね。。。


たぶん閉じているので美味しくないと思うけど、とは言われましたが、それこそそんなの関係ねぇ!とばかりにご厚意に甘え全部頂きました。

残念ながら写真はありませんが(携帯で撮るのは面倒だったので。。。なぜこんな日にデジカメを忘れたのか。無念)、以下コメントです。


【Chateau Chasse-Spleen 2008 / シャトー・シャス=スプリーン】
AOCムーリス。香りが閉じていてほとんどとれず。味わいは非常に濃厚で、赤ワインのエキスを抽出したものを飲んでいる感じ。でも何というかポテンシャルが伝わってくるのが分かる。舌の上で転がすと弱いワインはたちまち味が薄まっていくけれど、これはいつまでも強靱な味わいが舌の上に残る。


【Chateau Belgrave Haut-Medoc 2008 / シャトー・ベルグラーブ】
AOCオー・メドック。メドック5級格付け。
か、格付け登場!受験生なのに教えてもらうまで格付けだとは分からず。これは失態。
これも香りは閉じていてあまり強くない。ミルクチョコレートのような印象があるけれどメルロ主体なのかな?あまりカベルネ・ソーヴィニヨンしていない感じ。
メモがあまり残っていないので、そんなに印象に残らないワインだったのでしょう。


【Chateau Ferriere 2008 / シャトー・フェリエール】
AOCマルゴー。メドック3級格付け。
またもや格付け登場!今度は3級です。これは名前だけ覚えてた!でも何級かは忘れてました。
赤系ベリーの香りがやや強く、その裏になめし革や土のようなニュアンスが。今までのに比べると複雑な印象。やはり3級ともなると溢れ出るものがあるのでしょうか。
味わいはというと渋い!舌の水分が全て枯渇してしまうかのようなギシギシ感に襲われるほど渋い!!頑と根を張ってどっしり構えているかのような固く閉じた印象。これは手の尽くしようがない。まさにこういうのが長期熟成に向くワインなのでしょう。どれだけスワリングしても歯が立ちませんでした。


【Virginie de Valandraud 2008 / ヴィルジニー・ド・ヴァランドロー】
AOCサン・テミリオン。グラン・クリュ・クラッセながら第1級に肩を並べるシャトー・ド・ヴァランドローのセカンドワイン。
出ました!大好きサン・テミリオン。香りをとってビックリ。ビターチョコ、煙草の葉、焦げた樽といったハードボイルドな香りがムンムン。これだけでうっとりできます。熟成していないのにこの香りはどこから?もしやこのワインは早飲みタイプで、既に熟成がピークに向かいつつあるのか?なんてことを考えながら飲んでみる。
これがまた渋い!舌触りは滑らかなんだけど、どっしりとしたタンニンがワインをがんじがらめに縛っているみたい。ということは、まだまだ熟成を迎えていないのか。。。なのにこの強烈な香り。熟成を迎えたらどんな味になるのだろう。そう考えてからこれを飲んだときはぞくっとしました。このヴィンテージ、ワイン屋さんで見かけたら買います!
というかこれでセカンドワイン?シャトー・ド・ヴァランドロー興味ありです。


以上の4本を心ゆくまで堪能しました。さすがに若いヴィンテージだけあって、これは美味しい、というものには出会えなかったけれど、これは将来美味しくなるのでは?という感覚は何となく分かったような。。。
閉じたワインってよく聞くけれど、そんなワインを飲むことって滅多にないし、言われてみないと単なる渋いワインと思って飲んでしまう。そんな中途半端なイメージでしたが、今回の飲み比べで、まだ熟成を迎えていないワインというものを勉強した気がします。

いや~、素晴らしいワイン会でした。ネゴシアンのおじいちゃんに感謝感謝です。

ちなみに、そのおじいちゃんから名刺を頂いていたので、よく見てみると、GINESTET(ジネステ社)のグラン・クリュ購買部長さんでした。え?もしや大物??

素敵な夜をありがとうございました。

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またはち

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